Gap Inc. 環境関連ポリシー

GAP INC. 気候ポリシー

GAP INC. は、気候変動への影響を低減することに全力で取り組んでいます

気候変動は国境を越えた地球規模の課題であり、あらゆる人々と地域社会に影響を与えます。私たちは気候変動に関する科学的知見を強く信頼し、気候変動は環境、経済、人権の根幹をなす問題であると確信しています。気候変動がもたらす影響は深刻かつ広範に及び、生物多様性や水資源、公衆衛生や農業への影響、短期的および長期的な当社ビジネスへのリスク増大にまで及びます。また、気候変動問題に取り組むことは私たちの事業に利益をもたらし、強靭さと効率を高めるだけでなく、お客様や従業員、その他のステークホルダーとのつながりを強めるとも考えています。

意欲的な温室効果ガス削減を支えるイノベーションと再生可能エネルギー

当社は、意欲的な温室効果ガス(GHG)排出量の削減目標を設定しては達成し、またさらに高い目標を設定することを繰り返すことで、長年にわたり気候変動対応へのコミットメントを行動として示してきました。2016年には、全世界の自社運営施設からのスコープ1およびスコープ2の温室効果ガスの絶対的排出量を2020年までに2015年比で50%削減する目標を設定しました。このコミットメントを達成したことが、会社のゴール達成に向けた運営効率向上への追加投資と、オンサイトおよびオフサイトの再生可能エネルギープロジェクトの実施につながりました。

2020年には、当社のGHG排出に対処するため科学に基づく目標(SBT)を設定して、気候問題に対するコミットメントを強化しました 。2024年には、さらに意欲的な目標設定を目指し、以下のとおり目標を改定しました:

  • 2030年までに、スコープ3のサプライチェーンにおける温室効果ガス排出量を、2017年比で32.5%削減する
  • 2030年までに、自社運営施設が消費する電力の100%を、再生可能エネルギーでまかなう
  • 2030年までに、スコープ1および2の温室効果ガス排出量を2017年比で90%削減する
  • 2050年までに、ネットゼロを達成する 

これらの目標は、科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)によって正式に承認されました。同イニシアチブは、300以上の企業、CDP、世界資源イニシアチブ(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアチブで、企業としての気候目標設定を最新の科学や研究に整合させることを目的としています。

https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action/

業界全体での協働で意義あるインパクトをもたらす

気候変動に対処するためには、自ら行動を起こすだけでなく、可能な限り最大の変化をもたらすために他者と協力して行動することが必要です。Gap Inc. はサプライヤーと連携することで持続可能性の向上と、エネルギーや水の使用量をはじめとする全体的な環境負荷の低減に取り組み、小売事業にとどまらず、それ以外の領域における排出量の削減に向け尽力しています。

Cascale(旧サステナブル・アパレル連合)のHiggインデックスを活用し、当社のグローバルサプライチェーン内のデータを収集、分析し、サプライヤーによる水と温室効果ガス排出両方の環境負荷を低減するため、サプライヤーにおいて持続可能な製造工程を採用するよう積極的に取り組んでいます。Gap Inc. は、サプライチェーンの環境改善プログラムの大規模展開に取り組むアパレルインパクトインスティテュートの創設メンバーでもあります。Gap Inc. は2007年より、産業界を結集して持続可能な経済の構築に有力なNPO、Ceresと積極的に関わりを持ってきました。

Gap Inc. は、Ceresが支援する企業連盟、Business for Innovative Climate and Energy Policy(BICEP)の一員です。Ceresはエネルギーや気候変動に関する有意義な法案の可決を支援するための団体で、55社以上の公開企業、非公開企業で構成されています。BICEPのメンバーとして、Gap Inc. はエネルギー効率改善と再生可能エネルギーの推進、クリーンエネルギー経済への投資拡大、そして気候変動への適応、技術移転、森林保全を支援することに尽力しています。

本ポリシーのガバナンスと実施

本ポリシーの実施にかかわる経営陣の監督および責任は、当社のチーフサプライチェーン&トランスフォーメーションオフィサーのSally Gilliganとグローバルサステナビリティ部門のリーダー陣が担います。また、この職責はCEOの承認を得ています。進捗状況は、Gap Inc. 取締役会のガバナンス&サステナビリティコミッティに対して四半期ごとに報告されます。本ポリシーは、傘下ブランド、サプライチェーン、リーガル、プロキュアメント、リアルエステート、グローバルトランスポーテーション、ストアオペレーションズの各部署のリーダーと協力し、Gap Inc. のグローバルサステナビリティ部門が実行を推進します。

 

PFASポリシー

私たちは、当社のサプライヤー、工場、繊維工場が操業している地域社会での環境負荷を減らし、清潔で安全な水を利用しやすくするため、当社のサプライチェーン内で有害な化学物質の排出をなくすことを目指しています。

長鎖ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFC。PFASと略される長鎖ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル化合物とも呼ばれる)は、その残留性から環境に有害であることが知られており、特定の長鎖PFASが人体の健康に有害である証拠も示されています。Gap Inc. は2016年以降、Gap Inc. 商品の製造における長鎖PFASの使用を禁止しています。長鎖PFASとは、炭素鎖長がC6以上のペルフルオロアルキルスルホン酸(PFAS)(例:ペルフルオロオクタンスルホン酸[PFOS]およびその関連物質)ならびに炭素鎖長がC8以上のペルフルオロアルキルカルボン酸(PFCA)(例:ペルフルオロオクタン酸[PFOA]およびその関連物質)を指します。Gap Inc. はZDHC製造時使用制限物質リスト(MRSL)を採用しており、このリストでは現在、長鎖PFASの意図的な使用が禁止されています。短鎖PFASが環境や生態系に及ぼしうる悪影響に対する意識の高まりを受け、Gap Inc. は2023年1月までに、商品の機能性を下げずに、当社のサプライチェーンからPFASベースの耐久撥水加工、防汚加工、その他仕上げ加工を排除することに尽力しています。

イノベーションと協働によりPFASの段階的廃止を実現する

近年、非PFASベースの生地加工剤の選択肢が広がり、その性能や耐久性が向上しています。しかし、PFASベースから非PFASベースの仕上げ加工剤への切り替えは、ほとんどの場合、パフォーマンス、耐久性、デザイン性などのトレードオフが伴います。Gap Inc. はサプライヤーやその他のステークホルダーと協力し、これまでのPFAS使用に代わり非PFASベースの加工剤を使用して、撥水加工や防汚加工、その他の効果を得るための革新的なソリューションの推進に尽力しています。Gap Inc. は、当社ブランドのアパレルおよびアクセサリーにおける短鎖PFASベース加工剤の主な用途を特定しました。

しかし、当社のサプライチェーンでは、短鎖PFASが他の用途に使われている可能性があると認識しています。サプライチェーン全体にPFASを一切使用しないという意図を伝える取り組みを進めており、サプライヤーと協力して、PFASを使用する必要がない代替品や解決策を特定することを約束します。

Gap Inc. はZDHCAFIRMグループ、およびその他の業界規模の取り組みと引き続き連携し、サプライチェーンでの責任ある化学物質管理を推進し、アパレルやフットウェアのバリューチェーンから懸念のある化学物質を排除します。

本ポリシーのガバナンスと実施

本ポリシーの実施に関する経営陣の監督および責任は、当社のチーフサプライチェーン&トランスフォーメーションオフィサーのSally GilliganとESG/グローバルサステナビリティ部門のリーダー陣が担います。また、この職責はCEOの承認を得ています。進捗状況は、Gap Inc. 取締役会のガバナンス&サステナビリティコミッティに対しては毎年、ギャップ財団およびサステナビリティボードに対しては四半期ごとに報告されます。本ポリシーの実施は、Gap Inc. のグローバルサステナビリティ部門と、Gap Inc. 全ブランドの各代表者、サプライチェーンなどさまざまな機能の実務エキスパートを集め、部門横断的に構成されるワーキンググループによって推進されます。

木材由来繊維ポリシー

Gap Inc. は自社商品を倫理的に調達し、持続可能な原材料を使用することに徹底して取り組んでいます

持続可能な原材料を使用することは、私たちの環境への影響を低減し、次世代のために天然資源を保全することにつながると私たちは信じています。当社は、レーヨン、ビスコース、リヨセル、モダールをはじめとするセルロース由来生地の製造に、危機に瀕している古代森林、保護価値の高い森林、高炭素貯蔵林を利用することに反対しています。そのための実践として、私たちは以下に取り組んでいます。

 

•カナダやロシアの北方林、太平洋北西部およびチリの沿岸温帯雨林、インドネシア、アマゾンおよび西アフリカの熱帯雨林や泥炭地などの、危機に瀕している古代森林に由来する溶解パルプから製造された木材由来繊維の使用を2020年までに撤廃。

•供給過程に違法伐採、1994年以降に自然林を転換または単純化して設けられた植林地からの調達、先住民族の権利を侵害して伐採が行われている地域、または地域住民や先住民族の自由意思による事前かつ十分な情報に基づく同意(Free, Prior and Informed Consent)を得ずに伐採が行われた地域、あるいは論争の的となっているサプライヤーが関わっている木材繊維の使用の回避。

•効果的な戦略により温室効果ガス排出量を積極的に削減しているサプライヤーと、森林管理協議会(Forest Stewardship Council、FSC)の認証制度によって認証を受け、責任をもって管理されている森林から調達された繊維素材の優先的使用。

•森林の破壊または分断につながる行為や、絶滅危惧種の生息域や炭素貯蔵量の大きい森林地域での活動の終了をサプライヤーに対し奨励。

•グレートベアレインフォレストで実施されているもののような、協働による保全策の支援。

•可能な限り環境や社会への影響を軽減できる繊維調達を進め、採用するよう奨励。

•危機に瀕している古代森林に由来する繊維をサプライチェーンから排除するため、ブランドや小売業と協業している非営利団体、Canopyとの提携。

動物由来素材に関するポリシー

Gap Inc. は動物の人道的扱いを含め、商品の倫理的な調達に徹底的に取り組んでいます。動物由来素材とは、動物から作られ、商品の製造に用いられるあらゆる素材と定義されます。私たちはすべての動物由来素材が「5つの自由」に代表される人道的配慮の基準を満たすことを目指しています。5つの自由には以下が含まれます。1. 飢えと渇きからの自由、2. 不快からの自由、3. 痛み、負傷、病気からの自由、4. 本来の行動がとれる自由、5. 恐怖や苦痛からの自由。

Gap Inc. のすべてのサプライヤーが、動物福祉基準の文書化と検証を含む、倫理的かつ責任ある方法で商品を調達することを求めています。さらに、サプライヤーに対し、食用に飼育された動物の皮革、羽毛(ダウン)、羽根(フェザー)のみを使用することを求めています。土地、生物多様性および水資源への影響を低減する環境基準を組み込んだ独自の国際基準を満たす動物由来素材を優先して使用しています。Gap Inc. のブランド、ライセンシーおよびサードパーティのブランド商品については、パーソナルケア製品またはその原材料の動物実験を許可していません。

 

動物由来素材ポリシーの具体的な規定は以下のとおりです:

  • ミュールジングに反対し、ミュールジングを行った羊から刈り取った羊毛の使用は許可しません。
  • アンゴラやモヘアの使用を禁止します。
  • 皮革(毛の付いているものを含む)は、食用に飼育され、皮革が廃棄物となる動物のものに限ります。これにはレザー、スエード、シアリングなどが含まれます。
  • 生きた鳥から採取された羽根(フェザー)と羽毛(ダウン)の使用を禁止します。用する場合は、食用に飼育された鳥のものに限ります。グースダウンやダックダウンも本規定の対象となりますが、特殊な羽飾りは対象外です。
  • 毛皮、エキゾチックスキン、カラクールラムなど、主にアパレル用に飼育された動物の皮革の使用を禁止します。
  • ボタンや留め具に使用される角など、その他の動物由来のトリムやアクセサリーは、食用に飼育された動物から得られる副産物としてのみ調達するよう規定します。
  • Gap Inc. は危急種および絶滅危惧種に由来する素材の使用を禁止します。
    • 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、いわゆるワシントン条約 – https://cites.org/eng)に基づき、サプライヤーは、CITES附属書 I、IIまたはIIIの最新版に記載されている種の素材を使用してはなりません。
    • 国際自然保護連合(IUCN – https://www.iucnredlist.org/)に基づき、サプライヤーは、IUCN絶滅危惧種レッドリストで「深刻な危機」、「危機」、「危急」の状態に分類される種に由来する素材を使用してはなりません。

動物由来素材に関する本ポリシーは、Athleta、Banana Republic、Gap、Old Navyを含む当社の全ブランドに適用されます。

詳しくは、環境、社会、ガバナンスに関するリソースページにアクセスし、毎年発行されるESGレポートをご覧ください。