私たちのアプローチ
制限物質リスト(RSL)や製造時使用制限物質リスト(MRSL)、PFCポリシーなど私たちの化学物質規制は、世界的な規制、有害性および危険性評価、AFIRMグループのRSLやZDHC MRSL、ZDHCの廃水ガイドラインなど業界ガイドラインをもとに作成されています。私たちは、ベンダー行動規範(COVC)と工場を対象とした最低限の期待値を通じて、サプライヤーに要求事項を伝えています。
私たちはサプライチェーン内で有害化学物質の排出をなくすことを目指しており、PFCをサプライチェーンから排除するなど、特に懸念される化学物質の段階的排除に取り組んでいます。私たちのブランドが十分な情報を得た上で意思決定し、サプライヤーのコンプライアンスをサポートできるよう、社内で「染色・仕上げ加工・湿式処理ツールキット」を作成しました。PFCポリシーのコンプライアンスを促進するため、撥水・耐候性性能のためのPFCが含まれない仕上げ剤や材料の許容リストを社内で管理し、サプライヤーと共有しています。
化学物質の管理を行うための私たちのアプローチには3つの重要な要素があります。
- 業界とのパートナーシップと基準:私たちは、Apparel Impact Institute(Aii)やApparel and Footwear International RSL Management(AFIRM)Group、Sustainable Apparel Coalition(SAC)などの業界団体と提携し、ベストプラクティスの支援やサプライヤーのパフォーマンスの監視、より安全な化学物質の使用を奨励するための一貫した一連のツールやプロセスを導入しています。
- サプライヤーのエンゲージメント:優先サプライヤーには、環境管理の中でも特に化学物質の管理慣行を評価するHiggインデックス施設工場環境モジュール(FEM)を満たすことを期待しています。さらに、化学物質の管理および廃水の水質要件を、Gap Inc. の水質プログラムおよびミルサステナビリティプログラムを含むサプライチェーンプラグラムと統合しました。コンプライアンス違反には適切な是正措置をとって対応するようサプライヤーに求めています。
- コンプライアンスとモニタリング:商品、商品の部品、流出排水の第三機関による試験や業界データの各プラットフォームの利用を通じて、当社はサプライチェーンのパフォーマンスを監視し、世界中の化学物質規制とGap Inc. の化学物質制限への準拠を検証しています。化学プログラムのパフォーマンスは施設評価に反映されます。
化学物質は、製造過程において必要不可欠かつ避けられない要素であり、サプライチェーン全体で使用されてい ます。また、化学物質の排出が、水質や大気環境、生態系や人々の健康に影響を与えることを認識しています。 化学物質の管理サプライチェーン全体で使用される化学物質に関する 確実な情報を得ることは難しく、より良い化学物質を特定し使用するには研究開発、品質、調達、外部の利害関係者全体での調整が必要となり、時にはその他の取引などにつながることもあります。確実な製造管理が行われている場合でも、完成品には環境汚染、リサイクル素材の使用、他の調達方法が原因で意図しない低レベルの化学物質が含まれることがあります。