Gap Inc.

2024年5月30日

* 以下は、米国本社Gap Inc.のプレスリリースの日本語訳です。英語の原文はこちら

Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaを傘下に持つ米国最大手のスペシャルティリテーラーであるGap Inc.(NYSE: GPS)は本日、2024年5月4日を終了日とする2024年度第1四半期の業績を発表しました。

Gap Inc. のプレジデント兼CEOのRichard Dicksonは次のように述べました。「Gap Inc. は主要指標全体で期待値を上回る好調な四半期を記録しました。すべてのブランドで既存店売上高がプラスとなり、5四半期連続で市場シェアを伸ばしました。これは私たちがブランド再活性化の戦略を実行する中、カスタマーとの親和性が向上したことを証明しています。第1四半期の結果により、売上と営業利益の両方で通期ガイダンスを引き上げる自信を得ることができました。私たちはカルチャーを育むアイコニックなアメリカンブランドの成長企業になる挑戦を続けています。これには時間、忍耐、そして厳格な管理が必要となりますが、今後もGap Inc. の力を解き放つ中で得られる好機に期待しています」 

2024年度第1四半期 - 財務結果

  • 純売上高は34億ドル、前年比3%増。既存店売上高は前年比3%増。2023年度は53週まであったため、一貫性を保つために、2024年度第1四半期の既存店売上高は2023年5月6日を終了日とする13週間と比較されています。
  • 店舗売上高は前年比3%増。当四半期末時点の店舗数は40か国以上で営業する3,571店舗、その内直営店は2,554店舗。
  • オンライン売上高は前年比5%増で、純売上高総額の38%を占めました。 
  • 売上総利益率は41.2%となり、前年度の決算書ベースの売上総利益率から410ベーシスポイント増、組織再編成費用400万ドルを除いた調整後売上総利益率からは400ベーシスポイント増となりました。
    • 商品粗利は主に物価の下落により、決算書ベースで前年比340ベーシスポイント増、調整ベースで330ベーシスポイント増となりました。
    • 家賃、店舗関係費、減価償却費(RODの対売上高比率は、前年比で70ベーシスポイント引き上げられました。
  • 営業費用は12億ドルでした。
  • 営業利益は2億500万ドル、営業利益率は6.1%でした。
  • 実効税率は24%でした。
  • 純利益は1億5,800万ドル、希薄化後1株当たり利益は41セントとなりました。

 貸借対照表およびキャッシュフローの要点

  • 当四半期末の現金、現金同等物および短期投資残高は前年比48%増の17億ドル。
  • 営業活動に伴う純現金収入は3,000万ドル。営業活動に伴う純現金収入から有形固定資産の取得による支出を差し引いたフリーキャッシュフローは、6,300万ドル。
  • 期末在庫は19億5,000万ドルで、前年比15%減。
  • 設備投資は9,300万ドル。
  • 第1四半期の配当金の支払額は1株当たり15セント、総額5,600万ドル。当社の取締役会は2024年度第2四半期の配当金を1株当たり15セントとすることを承認。

非GAAP財務指標である調整後売上総利益率とフリーキャッシュフローに関する追加情報は、これらの指標に最も直接的に対応するGAAP指標との当該期間中の比較と共に本プレスリリースの最後にある表に掲載されています。

2024年度第1四半期グローバルブランドの結果

既存店売上高

Old Navy

  • 第1四半期の純売上高は、19億ドル、前年比5%増。既存店売上高は3%増。引き続き厳格な運営管理に注力することで業績の一貫した改善が見られ始めていることから、同ブランドの既存店売上高は3四半期連続でプラスとなりました。

Gap

  • 第1四半期の純売上高は6億8,900万ドル、前年比横ばい。既存店売上高は3%増。同ブランドの既存店売上高は2四半期連続でプラスとなりました。Gapの業績は主に、Linen Movesキャンペーンを中心とした強力なマーケティング施策と商品の実行により牽引されました。

Banana Republic

  • 第1四半期の純売上高は、4億4,000万ドル、前年比2%増。既存店売上高は1%増。基盤の修正に引き続き注力したことにより、第4四半期比で業績が改善しました。

Athleta

  • 第1四半期の純売上高は、3億2,900万ドル、前年比2%増。既存店売上高は5%増。新商品、ブランド表現、アクティベーションに対するカスタマーの好反応により、同ブランドの売上高傾向は前四半期比で大幅に改善しました。昨年の同四半期に大幅な値下げを行っていた影響から、今第2四半期の純売上高は厳しい状況になると予想しています。

 2024年度の見通し

好調な第1四半期の結果を受けて、当社は2024年度の見通しを上方修正します。これは、純売上高の増加と営業利益の大幅な伸び率が以前の期待値を上回ったことを反映しています。この見通しは今後も継続する不透明な消費者とマクロ環境を考慮したものです。

以下では、組織再編費用9,300万ドルとビル売却益4,700万ドルを除いた、2024年度通期の営業利益成長率の予測を2023年度通期の調整ベースの営業利益と比較しています。また、以下の2024年度第2四半期の営業費用増加率の予測は、組織再編費用1,300万ドルを除いた2023年度第2四半期の調整後営業費用と比較しています。

2024年度通期


2024年度第2四半期

ウェブキャストおよびカンファレンスコールについて

本日、太平洋時間午後2時頃から、Gap Inc. のインベスターリレーションズのディレクターを務めるEmily Gackaが、カンファレンスコールにて当社の2024年度第1四半期の業績について概要説明を行います。概要説明にはプレジデント兼CEOのRichard DicksonとCFOのKatrina O’Connellも同席します。

このカンファレンスのウェブキャストと使用する資料はinvestors.gapinc.comからオンラインで視聴/閲覧可能です。このウェブキャストのリプレイも同ページで視聴可能となります。

非GAAP財務指標の公表

本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには米国で一般に公正妥当と認められる企業会計の基準とされるGAAPに従わずに算出された、「非GAAP財務指標」が含まれています。以下に説明する非GAAP財務指標の目的は、投資家に対し当社の財務業績に関する有益な情報を追加提供し、過去の業績と今後の見通しの総合的理解を強化すると同時に、経営陣が財務面、経営面での意思決定に使用する重要な指標に対する透明性を向上することです。当社では投資家が経営陣の視点から財務業績を見られるよう、また当社の本質的な財務業績を複数期にわたり同業界の他企業との比較において計算するための追加のツールとして活用できると考えているため非GAAP財務指標を提供しています。本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標の使用目的に関する追加情報は本プレスリリースに付属する財務諸表に記載されています。

本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標は調整ベースの売上総利益率、営業費用/販管費、営業利益、営業利益率、希薄化後1株当たり利益、フリーキャッシュフローです。これらの指標当たりでは、本プレスリリースに付属する財務諸表で発表される一部の項目に対する影響を除外しています。  また、当社の見通しには、2023年度通期の調整ベース営業利益と比較した2024年度通期の営業利益成長率、2023年度第2四半期の調整ベース営業費用と比較した2024年度第2四半期の営業費用増加率が含まれています。

当社で使用する非GAAP財務指標はGAAPに従って算出された財務業績の数値を代替するもの、またはそれらに優先するものとして考慮されてはならず、計算方法や調整の対象とする項目や事象の違いから他社で使用される類似名称の指標とは一致しない場合があります。当社より投資家のみなさまに対しては、非GAAP財務指標と直接比較が可能な本プレスリリース付属の財務諸表に掲載されているGAAP財務指標の照合を確認することとし、単一の財務指標のみによって事業分析を行わないよう強くお勧めします。当社が使用する非GAAP財務指標は、GAAPが定める標準的な定義がなく、いかなる包括的な会計規則もしくは原則に基づくものではないため、投資家にとっての有用性は限定的です。

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールとその関連資料には、1995年米国私的証券訴訟改革法の「免責」条項に定義される将来の見通しに関する記述が含まれています。純粋に過去の事実に基づく記述以外はすべて将来の見通しに関する記述です。「予想する」、「見込む」、「考える」、「推定する」、「意図する」、「予定である」、「見積もる」などの用語やこれらに類似した表現も将来の見通しに関する記述とされます。将来に見通しに関する記述には、以下に関する記述が含まれます:財務面と運営面における厳格な規律の維持と実現、各ブランドの再活性化、当社のプラットフォームの強化、企業文化の再興といった当社の戦略的優先事項、当社の財務基盤と位置づけ、ブランド再活性化の戦略(ブランドアイデンティティと存在意義のさらなる強化、トレンドをとらえた商品の提供、より魅力的なストーリーテリングを通じた商品訴求、カルチャーにおける親和性とマーケティング施策、より魅力的なオムニチャネルエクスペリエンスの提供、卓越した実行を含む)、Old Navyの再確立、Old Navyの業績の一貫した改善、アクティブ市場でのOld Navyの可能性、主要カテゴリーでのOld Navyの市場シェア拡大、Gapブランドの再興、Gapブランドの中核部分の健全性、Gapブランドで見込んでいるリネン展開とリネン素材での先導的企業としての地位、Gapブランドのクリエイティブ表現の反復による親和性と収益の向上、Gapブランドのコラボレーション戦略、Gapブランドの基盤強化による一貫した業績の推進、Banana Republicの再構築、Banana Republicの基盤の改善、Banana Republicの将来の業績向上に向けた基礎固め、Athletaのリセット、Athletaの長期的な可能性、Athletaの2024年第2四半期に見込まれる昨年の割引による純売上高への影響、当社の新たなメディア代理店パートナーとこのパートナーシップに期待されるメリット、親和性と収益の向上、アイコニックなブランドを傘下に持つ高成長企業になるための道のり、2024年第2四半期の予想棚卸在庫、2024年第2四半期の配当金、2024年の予想純売上高、2024年の純売上高に見込まれる第53週の損失による影響、2024年の毎四半期の売上高に見込まれる第53週の影響、2024年に見込まれる紅海貿易の状況に関連した影響、2024年に見込まれる消費者とマクロ経済の動向に関連した影響、2024年に見込まれる米国消費者金融保護局の裁定がクレジットカードの延滞手数料やクレジットカードプログラムのその他の手段に及ぼす影響、2024年の予想売上総利益、2024年に見込まれる物価への影響、2024年の規律ある在庫管理、2024年の予想賃料、共益費、減価償却費(ROD)、2024年の予想販管費/営業費用、2024年第2四半期の予想販管費/営業費用、事業全体での費用効率の特定、2024年の予想営業利益、2024年の予想実効税率、2024年の予想設備投資費用、2024年第2四半期の予想純売上高、2024年第2四半期の予想売上総利益、2024年第2四半期に見込まれる物価への影響、2024年第2四半期の予想賃料、共益費、減価償却費(ROD)、持続可能かつ収益性の高い成長の創出と株主への長期的な利益還元の実現。

これらの将来の見通しに関する記述にはリスクや不確定要素が含まれるため、将来の見通しに関する記述に記載されている内容から当社の実績がかけ離れる原因となる重要な要素も存在します。これらの要素には以下のリスクが含まれますが、これらに限定されません。いずれのリスクも当社の財政状態、経営成績、信用に悪影響を与える可能性があります: 世界的な経済環境・地政学的環境および個人消費動向、米国および国際市場における当社事業の激しい競争、ブランドイメージおよび評判の維持・強化・保護に失敗するリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が衣料品の流行や消費者嗜好の変化の評価または十分に猶予を持って対応することに失敗するリスク、在庫の効果的な管理ができないリスクとそれを原因とする売上総利益率と売上高への影響、在庫紛失を含む資産の損失や盗難のリスク、主要幹部の後任人事や人材の保持・適任者の継続的誘致に失敗するリスク、貿易問題が費用の増大や当社への衣料品供給量の減少を引き起こすリスク、グローバル調達と製造に関連した当社事業(費用およびグローバルサプライチェーンを含む)に対するリスク、ベンダーが当社の定めるベンダー行動規範を遵守できない場合など諸外国からの商品輸入に関連した当社の評判や事業活動に対するリスク、顧客、デジタル、オムニチャネルショッピングに関わる施策への投資が期待通りの結果をもたらさないリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が新店舗の出店場所の特定・交渉・確保や既存店舗のリース契約の効果的な更新・改定・解約に失敗するリスク、さまざまなリスクや不確実性にさらされる戦略的取引への参加または参加を模索すること、事業戦略の変更あるいは事業再編による取り組みが意図した利益や予測したコスト削減を生み出さないリスク、当社の国際的な事業拡大が成功しないリスク、フランチャイズ加盟社あるいはライセンシーが当社のブランド価値を傷つけうるリスク、当社のプライベートラベルのクレジットカードや提携クレジットカードに関連する当社のクレジットカードの取り決めによる収益やキャッシュフローが減少するリスク、当社の既存店売上高や利益率に変動が生じる、当社が金融市場からの期待に沿えない、あるいは当社事業の季節性が変動するリスク、費用の増加、法律違反、法律上および財務上の重大なリスクおよび当社のセキュリティ対策への信頼喪失をもたらす恐れのあるデータの漏洩または脆弱性に当社がさらされるリスク、当社のITシステムの障害や更新・変更により当社の業務が中断されるリスク、外国為替レートの変動リスク、当社の負債水準が事業運営および事業拡大に影響を与える恐れがあるリスク、当社および子会社が債務契約に基づく債務を履行できないリスク、当社の信用力の変化や市場環境の悪化により当社の金融資本市場へのアクセスが制限されるリスク、ESGの各事項に関連する規制や期待値の発展、気候変動が当社事業および当社のフランチャイズ加盟社、ベンダー並びにその他の事業パートナーに及ぼす悪影響、自然災害や公衆衛生の危機(パンデミックや伝染病など)、政治危機(現在のロシア・ウクライナ間の紛争やイスラエル・ハマス間の紛争など)、世界的な気候の悪化、その他の大惨事が起きるリスク、適用法や規制の遵守または規制や行政の変化への対応に失敗するリスク、当社が種々の法的手続き・訴訟・紛争・賠償請求に対する弁護に失敗するリスク、財務諸表の作成時に用いた想定や予測が不正確である、または変更が生じる可能性があるリスク 地理的構成における変化や収益水準または損益水準の変化、監査の見込み結果あるいは実際の結果における変化、繰延税金評価引当金の変化、新法が当社の実効税率に影響を与える可能性、あるいは設定された納税義務額を超える金額の支払いを求められる可能性があるリスク、事業構造、業績または業界の変化により将来の期間において税引前収益の減少または既存の税金の繰越金の使用が発生し追加の繰延税金評価引当金が必要となるリスク、新会計基準の適用によって将来の業績に影響が生じるリスク、当社の決算過程で、または財務諸表の調整が必要となる後発事象の結果として追加情報が発生するリスク。  

見通しと異なる業績をもたらす可能性のある要素に関する追加情報は、2024年3月19日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-Kに掲載の当社の年次業績報告書およびその後米国証券取引委員会に提出する報告書に記載されています。

これらの将来の見通しに関する記述は2024年5月30日時点の情報に基づいています。経験や将来の変化によって、明記または示唆された業績見通しが実現しないと明らかになった場合でも、当社は将来の見通しに関する記述を公式に改訂または修正する義務を負いません。

Gap Inc. について
Gap Inc. はアイコニックなブランドを傘下に持つ、米国最大手のスペシャルティリテーラーです。当社のOld NavyGapBanana RepublicAthletaの各ブランドはメンズ、ウィメンズ、キッズ向けの衣料品、アクセサリー、ライフスタイル商品を提供しています。1969年の創業以来、Gap Inc. は従業員、地域社会、地球に対して正しい行動を取りながら、文化を形作る商品とエクスペリエンスを創造してきました。直営店舗とフランチャイズ店舗およびオンライン販売を通じて、世界各国で商品を提供しています。2023年度の純売上高は149億ドルでした。さらに詳しい情報はwww.gapinc.comをご覧ください。

IRに関するお問い合わせ:
Nina Bari
Investor_relations@gap.com

報道関係者お問い合わせ:
Megan Foote
Press@gap.com


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