Gap Inc.

2025年8月28日

* 以下は、米国本社Gap Inc. プレスリリースの日本語訳です。英語の原文はこちら

純売上高は前年比横ばい、既存店売上高は6四半期連続でプラス

希薄化後1株当たり利益は前年比6%増の57セント

現金、現金同等物および短期投資は前年比13%増の24億ドル

2025年度の純売上高成長の見通しを再確認

サンフランシスコ – 2025年8月28日 – Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaを傘下に持ち、パーパスを原動力とする米国最大手のスペシャルティリテーラーであるGap Inc.(NYSE: GAP)は本日、2025年8月2日を終了日とする2025年度第2四半期の業績を発表しました。

プレジデント、CEOのRichard Dicksonは次のように語りました。「Gap Inc. は第2四半期、期待値を上回り収益を生み、売上目標を達成しました。Old Navy、Gap、Banana Republicの三大ブランドが牽引し、6四半期連続で前年比売上増を達成しました。私たちの戦略が功を奏していること明確に物語っています。2年前、私は大きな希望に満ちたGap Inc. の新たな章を開くというビジョンを共有しました。それ以来、私たちは変化の激しい環境下で常に機敏性とレジリエンスを発揮しつつ、より親和性の高いブランド、より俊敏な運営プラットフォーム、より一体感を生むカルチャーを通じて強固な基盤を構築してきました。私たちは規律、明確さ、勢いをもって変革を進めており、株主に対して持続可能かつ長期的な価値を提供する高パフォーマンス企業を構築することに、これからもコミットし続けていきます」。

2025年度第2四半期 - 財務結果

  • 純売上高は37億ドル、前年比横ばい。既存店売上高は前年比1%増。 
    • 店舗売上高は前年比1%減。当四半期末時点の店舗数は35か国以上で営業する約3,500店舗、その内直営店は2,486店舗。
    • は前年比3%増で、対純売上高総額比率は34% 
  • 売上総利益率は昨年比で140ベーシスポイント減の41.2%。
    • 商品粗利は主に、2024年度第2四半期にクレジットカードパートナーとの収益分配契約に関連した追加売上の恩恵が存在していたことによる反動(ラップ)によって、今年度はその効果が剥落したことに起因して前年比で150ベーシスポイント(1.5%)低下。
    • 賃料、共益費、減価償却費(RODの対売上高比率は、前年比で10ベーシスポイント引き上げ。
  • 営業費用は12億ドル。
  • 営業利益は2億9,200万ドル、営業利益率は7.8%。
  • 実効税率は27.0%。
  • 純利益は2億1,600万ドル、希薄化後1株当たり利益は57セント。

貸借対照表およびキャッシュフローの要点

  • 当四半期末の現金、現金同等物および短期投資残高は前年比13%増の24億ドル。
  • 営業活動に伴う純現金収入は3億800万ドル。営業活動に伴う純現金収入から有形固定資産の取得による支出を差し引いたフリーキャッシュフローは、1億2,700万ドル。
  • 期末在庫は前年比9%増の23億ドルで、これは主に入荷の前倒しと関税によるコスト増が原因。
  • 設備投資は1億8,100万ドル。
  • 配当金と株式の買戻しにより、2025年度第2四半期中は以下のとおり1億4,400万ドルを株主に還元:
    • 第2四半期の配当金は1株当たり16.5セント、総額6,200万ドル。
    • 300万株の自社株式を8,200万ドルで買い戻し、2025年度第2四半期末の発行済株式数は3億7,100万株に。
  • 当社の取締役会は2025年度第3四半期の配当金を1株当たり16.5セントとすることを承認しました。  

非GAAP財務指標であるフリーキャッシュフローに関する追加情報は、この指標に最も直接的に対応するGAAP指標との当該期間中の比較と共に本プレスリリースの最後にある表に掲載されています。

2025年度第2四半期 – グローバルブランドの結果
既存店売上高:​

Old Navy

  • 第2四半期の純売上高は22億ドル、前年比1%増。既存店売上高は2%増。Old Navyは引き続きブランドの再活性化の取り組みが進展する中で、実行面での一貫性を示しています。

Gap

  • 第2四半期の純売上高は7億7,200万ドル、前年比1%増。既存店売上高は4%増で、既存店売上高は7四半期連続でプラスとなりました。Gapは、勢いを増して既存店売上高の成長を持続させるための枠組みの実行を徹底的に繰り返し、実行中の再活性化戦略の力を実証し続けています。

Banana Republic

  • 第2四半期の純売上高は4億7,500万ドル、前年比1%減。既存店売上高は4%増。Banana Republicのブランドを再確立するための基礎となる取り組みは消費者の共感を集めており、それが結果として現れ始めています。

Athleta

  • 第2四半期の純売上高は3億ドル、前年比11%減。既存店売上高は9%減。Athletaブランドは引き続き長期的な抜本的立て直しと商品およびマーケティングの改善という、長い時間を要する取り組みに注力しています。

2025年度の見通し

以下の2025年度および2025年度第3四半期の見通しには、8月7日より有効となる最新の通商政策に基づき見積もられた関税の影響が含まれています。

2025年度通期


[1] 直営店

ウェブキャストとカンファレンスコールに関する情報
本日、太平洋時間午後2時頃から、Gap Inc. のインベスターリレーションズのヘッドを務めるWhitney Notaroが、カンファレンスコールにて当社の2025年度第2四半期の業績について概要説明を行います。概要説明にはプレジデント、CEOのRichard DicksonとCFOのKatrina O’Connellも同席します。

このカンファレンスのウェブキャストと関連資料には、investors.gapinc.comよりアクセス可能です。このウェブキャストのリプレイも同ページで視聴可能となります。 

GAAP財務指標の公表
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには米国で一般に公正妥当と認められる企業会計の基準とされるGAAPに従わずに算出された、「非GAAP財務指標」が含まれています。以下に説明する非GAAP財務指標の目的は、投資家に対し当社の財務業績に関する有益な情報を追加提供し、過去の業績と今後の見通しの総合的理解を強化すると同時に、経営陣が財務面、経営面での意思決定に使用する重要な指標に対する透明性を向上することです。当社では投資家が経営陣の視点から財務業績を見られるよう、また当社の本質的な財務業績を複数期にわたり同業界の他企業との比較において計算するための追加のツールとして活用できると考えているため非GAAP財務指標を提供しています。本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標の使用目的に関する追加情報は本プレスリリースに付属する財務諸表に記載されています。

本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる非GAAP財務指標はフリーキャッシュフローです。この非GAAP指標には、特定の項目からの影響は含まれていません。最も直接的に比較可能なGAAP指標とフリーキャッシュフローとの照合については、本プレスリリースの表に記載されています。

当社で使用する非GAAP財務指標はGAAPに従って算出された財務業績の数値を代替するもの、またはそれらに優先するものとして考慮されてはならず、計算方法や調整の対象とする項目や事象の違いから他社で使用される類似名称の指標とは一致しない場合があります。当社より投資家のみなさまに対しては、非GAAP財務指標と直接比較が可能な本プレスリリース付属の財務諸表に掲載されているGAAP財務指標の照合を確認することとし、単一の財務指標のみによって事業分析を行わないよう強くお勧めします。当社が使用する非GAAP財務指標は、GAAPが定める標準的な定義がなく、いかなる包括的な会計規則もしくは原則に基づくものではないため、投資家にとっての有用性は限定的です。

将来の見通しに関する記述
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールとその関連資料には、1995年米国私的証券訴訟改革法の「免責」条項に定義される将来の見通しに関する記述が含まれています。純粋に過去の事実に基づく記述以外はすべて将来の見通しに関する記述です。「予想する」、「見込む」、「考える」、「推定する」、「意図する」、「予定である」、「見積もる」などの用語やこれらに類似した表現も将来の見通しに関する記述とされます。将来に見通しに関する記述には、以下に関する記述が含まれます:財務と運営における厳格な規律の維持、各ブランドの再活性化、当社のプラットフォームの強化、企業文化の再興といった当社の戦略的優先事項、当社の中核事業での勢いの加速、長期的な高収益成長の促進につながる改善機会の模索、長期的な株主価値の向上に向けた組織としての能力、インフラ、傘下ブランドへの投資、キーカテゴリーにおけるOld Navyのリーダーシップ、戦略的パートナーシップを通じたOld Navyの成長の可能性の触発、Gapブランドの勢い、Gapブランドの長期的成長の促進、Banana Republicの2025年度下期のアクティベーション、Athletaの新しいリーダーシップ人によるブランドの安定化と成長に向けた軌道修正、Athletaの2025年度下期中の統制の取れた在庫へのアプローチの維持、効率とカスタマーエクスペリエンスの向上、会社の長期的成長に向けた態勢作りのためテクノロジーへの投資を優先すること、テクノロジー機能とインフラの強化、従業員の文化を大きな強みとして長期的成功を実現する力へと育てること、マクロ経済の変化への対応、2025年下期の卓越した事業遂行、長期的な視野でのAthletaの立て直しと商品およびマーケティング改善のスケジュール、2025年度第3四半期に予定しているテクノロジー関連投資の時期、規律ある在庫管理原則、配当金および株式の買い戻しに関する方針、長期的な株主価値向上のための資本配分と成長への投資、2025年度下期のマクロ経済環境、制御可能な事項の制御、2025年度に見込まれる純売上高、2025年度の売上総利益率に対して想定される関税の影響、2025年度に想定される原価上昇の時期、2025年度の予想販管費/営業費用、コア事業におけるコスト削減の推進、コスト削減によって得られた資金を、将来の成長プロジェクトへの再投資やインフレの影響を相殺するために活用すること、2025年度の予想営業利益、2025年度の営業利益率に対して想定される関税の影響、2025年度の営業利益に対して想定される関税の影響、当社の関税軽減計画とその時期、勢いの維持と市場シェアの獲得、2025年度下期の平均販売単価向上の促進、2025年度下期の在庫に対するアプローチ、価値創造に向けた社内の成長機会に投資するためのバランスシート(財務資源)の活用、2025年度の予想設備投資費用、2025年度第3四半期の予測純売上高、2025年度第3四半期の予測売上総利益率、2025年度第3四半期の売上総利益率に対して想定される関税の影響、2025年度第3四半期の予想販管費/営業費用、2025年度の予想純受取利息、2025年度の予想実効税率、2025年度の予想差し引き閉店数。

これらの将来の見通しに関する記述にはリスクや不確定要素が含まれるため、将来の見通しに関する記述に記載されている内容から当社の実績がかけ離れる原因となる重要な要素も存在します。これらの要素には以下のリスクが含まれますが、これらに限定されません。いずれのリスクも当社の事業、財政状態、経営成績または信用に悪影響を与える可能性があります:世界的な経済環境・地政学的環境、政府の財政、金融、通商および税制関連の政策、個人消費動向に関する不確実性、米国の通商政策および関税における最近の変化、ならびに今後のさらなる変更や、米国と他国との間の貿易摩擦の悪化リスク、調達元国からの輸入品に対する関税を含めた貿易に関する事項が費用のさらなる増大や当社への衣料品供給量の減少を引き起こすリスク、当社の企業リスク管理努力が関税の悪影響を軽減することに成功しないリスク、米国および国際市場における当社事業が激しい競争環境下にあること、当社または当社のフランチャイズ加盟社が衣料品の流行や消費者嗜好の変化の評価または十分に猶予を持って対応することに失敗するリスク、ブランドイメージおよび評判の維持・強化・保護に失敗するリスク、マーケティング施策の実行が不首尾に終わるリスク、またはタレントパートナーシップによる風評もしくはその他のリスクのおそれ、主要幹部の後任人事や人材の保持・適任者の継続的誘致に失敗するリスク、在庫およびフルフィルメント業務を効果的に管理できず、結果として売上高および業績に影響を及ぼすリスク、カスタマー、デジタル、オムニチャネル、その他戦略的施策への投資が期待通りの結果をもたらさないリスク、当社で続くデータサイエンスや人工知能の構築をはじめとする、デジタルおよび情報技術システムの障害、更新、変更により生じうる事業運営の混乱のリスク、在庫紛失を含む資産の損失や盗難のリスク、世界規模で行う調達と製造に関連した当社事業(費用およびグローバルサプライチェーンを含む)に対するリスク、米国内外の労働争議、ストライキ、ボイコット、港湾の混雑、その他調達業務の混乱によるリスク、ベンダーが当社の定めるベンダー行動規範を遵守できない場合など諸外国からの商品輸入に関連した当社の評判や事業活動に対するリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が新店舗の出店場所の特定・交渉・確保や既存店舗のリース契約の効果的な更新・改定・解約に失敗するリスク、フランチャイズ加盟社あるいはライセンシーが当社のブランド価値を傷つけうるリスク、当社の国際的な事業拡大が成功しないリスク、さまざまなリスクや不確実性にさらされる戦略的取引への参加または参加を模索すること、費用の増加、法律違反、法律上および財務上の重大なリスクおよび当社のセキュリティ対策への信頼喪失をもたらす恐れのある情報セキュリティの侵害または脆弱性に当社がさらされるリスク、当社のeコマースプラットフォームをサポートするテクノロジーシステムが効果的ではない、あるいは適切に機能しないリスク、クレジットカードプログラムによる収入とキャッシュフローの減少、外国為替レートの変動リスク、当社の既存店売上高や利益率に変動が生じるか当社が金融市場からの期待に沿えないリスク、環境、社会、ガバナンスに関する規制や期待値の変化と多様性、エクイティ、包摂性の取り組みに対する監視の強化、当社の負債水準が事業運営および事業拡大に影響を与える恐れがあるリスク、当社および子会社が債務契約に基づく債務を履行できないリスク、当社の負債に関する契約条項により事業が制約または制限を受けるリスク、当社の信用力の変化や市場環境の悪化により当社の金融資本市場へのアクセスが制限されるリスク、当社事業が気候変動から受ける悪影響、自然災害や公衆衛生の危機、政治危機、世界的な気候の悪化、その他の大惨事が起きるリスク、適用法や規制の遵守または規制や行政の変化への対応に失敗するリスク、当社が種々の法的手続き・訴訟・紛争・賠償請求に対する弁護に失敗するリスク、財務情報を作成する際に用いた前提や見積もり、たとえば在庫評価、法人税および評価引当金、売上返品や貸倒引当金、前受収益、固定資産の減損などに関する見積もりや仮定が不正確である、または変更される可能性があり、それによって当社の業績に影響を及ぼすリスク

地理的構成における変化や収益水準または損益水準の変化、監査の見込み結果あるいは実際の結果における変化、繰延税金評価引当金の変化、新法が当社の実効税率に影響を与える可能性、あるいは設定された納税義務額を超える金額の支払いを求められる可能性があるリスク、新会計基準の適用によって将来の業績に影響が生じるリスク、当社の決算過程で、または財務諸表の調整が必要となる後発事象の結果として追加情報が発生するリスク。

見通しと異なる業績をもたらす可能性のある要素に関する追加情報は、2025年3月18日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-Kに掲載の当社の年次業績報告書、2025年5月30日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-QKに掲載の当社の四半期業績報告書、およびその後米国証券取引委員会に提出する報告書に記載されています。

これらの将来の見通しに関する記述は2025年8月28日付けの情報に基づいています。経験や将来の変化によって、明記または示唆された業績見通しが実現しないと明らかになった場合でも、当社は将来の見通しに関する記述を公式に改訂または修正する義務を負いません。 

Gap Inc. について
Gap Inc. はアイコニックなブランドを傘下に持ち、パーパスを原動力とする米国最大手のスペシャルティリテーラーです。Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaの各ブランドはメンズ、ウィメンズ、キッズ向けの衣料品、アクセサリー、ライフスタイル商品を、世界中の直営店、フランチャイズ店、eコマースサイトを通じて提供しています。1969年の創業以来、Gap Inc. は「より良い世界を作るためにギャップを埋める懸け橋となる」というコミットメントを通じ、従業員、地域社会、地球に対して正しい行動を取りながら、文化を形作る商品とエクスペリエンスを創造してきました。詳しくは、www.gapinc.comをご覧ください。

IRに関するお問い合わせ:
Whitney Notaro
Investor_relations@gap.com

メディアからのお問い合わせ:
Press@gap.com


財務表はこちらをご覧ください。

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