人材育成

Portrait of employee

私たちは従業員を信頼しています。多様な視点をもつ個人が協力し合い団結できる。それは競合他社と一線を画す私たちの優位性でもあります。Gap Inc. は包括的な文化を育み、真に充実したキャリアを実現するためのツールや経験、福利厚生の提供を通じて従業員をサポートしています。

 

私たちのアプローチ

Gap Inc. は職場の公平性を確立し、組織のあらゆるレベルの従業員の学習と能力開発に投資し、従業員のニーズを満たす職場文化と福利厚生プログラムを創出することを目標としています。また、ボランティア活動を奨励する取り組みやアイデアを支持し、当社が事業を展開し暮らす地域社会や土地に確実に貢献していきます。

 

職場での公平性の確立

Gap Inc. は「Inclusive, by Design(多様性を受け入れる、デザインを通じて)」をその存在意義に掲げています。

包括性は選択肢ではないと理解すれば、人々の間の溝が埋まり、可能性というまったく新しい世界が広がると私たちは信じています。

Gap Inc. は当社のグローバルな人的資源の多様化とその支援を促進する人材戦略としてオポチュニティ採用を実施しています。2021年には、オハイオ州のカスタマーエクスペリエンスセンターでテント・パートナーシップ・フォー・レフュジーズとの協働を通じて難民雇用の試験運用を開始しました。また、当社は犯罪歴のある人の雇用メリットを推進する「セカンドチャンス・ビジネス連合」にも加盟しています。

包括的な文化を育むことは、15年前に初めてイクオリティ&ビロンギンググループ(EBG)を結成して以来、当社の優先事項となっています。私たちは人口比率をより正確に反映した雇用、多様な人材パイプラインの継続的な構築、職場の多様性と包括的な文化の強化、従業員のライフサイクル全般にわたる人材支援などの目標に取り組んでいます。

Gap Inc. の平等性と帰属意識の詳細もご覧ください。

 

学習と能力開発

Gap Inc. は全社的な人材開発アプローチを通じ、プロフェッショナル、マネージャー、ディレクター、エグゼクティブなど、すべての従業員に業界最高レベルのトレーニングを提供しています。私たちの目的は、従業員が強い人間関係を築きながら仕事を進めるのを可能にする一貫したフレームワークを通じて、人材を触発し深い関りを作り上げることです。

キャリア形成のさまざまな段階にある従業員やリーダーたちに対して、当社は各自の状況に応じた段階別のプログラムを用意しています。

  • リテールアカデミー:新規従業員向けプログラム「ビジネスブートキャンプ」を通じてクラスルームでのセッション、ローテーショントレーニング、ビジネスシミュレーション、および持続可能性のコースを組み合わせて提供します。
  • ロテーショナルマネージメントプログラム(RMP):この世界レベルのプログラムは、若く多様な人材がさまざまなブランドや商品関連部署での経験を積みながら当社の将来のリーダーへと成長することを支援するものです。RMPトレーニングにはGap Inc. のESGに関する入門コースも用意しています。
  • ミッドレベルマネージャーコーチング:中堅マネージャーがシニアリーダー職になるための準備として1対1のコーチングなど、さまざまな方法を提供します。
  • Field to HQ:本社のエントリーレベルのポジションに優秀な人材を集めることは私たちの成功の鍵です。このプログラムは店舗従業員の雇用機会を促進し、候補者の採用プロセスをサポートし、本社への移行がスムーズにできるよう個別にアレンジしたトレーニングを提供します。
  • グレートボス:当社のリーダーたちのつながる力、フィードバックを聞く力、継続的に改善する力を開発するプログラムです。また、年に2回「グレートボスサーベイ」を実施し、マネージャーに対して実践的なフィードバックを行っています。

Gap Inc. は包括的な職場づくりへの深いコミットメントの一環として、多様性を積極的に受け入れるための習慣と実践を身につけるための学習体験も提供しています。例えば人種的公平性と無意識の偏見に関する必修トレーニング、包括性と公平性に関する内容を盛り込んだ従業員教育、新任リーダー対象のワークショップ、包括的デザインのコース、そして異文化メンターシップに特化したメンタリングプログラム「Be One. Get One. 」などがあります。

また、「Champion Inclusion(インクルージョンを体現する)」を企業としての中心的価値観とし、「アライおよび支持者向けワークショップ」に投資を行っています。

 

従業員意識調査

私たちは従業員の声を大切にし、時事的問題についてはパルスサーベイでリアルタイムのデータを取得し、従業員のニーズに迅速に対応できるようにしています。四半期ごとに全従業員が参加することを目標に、従業員の中から代表標本を抽出しサーベイを送付しています。そして成果を評価する際に、従業員の業務経験に対する声を収集しています。

 

社内人材の採用

Gap Inc. は店舗での実務経験を重視するリテーラーとして、店舗従業員が店舗や本社でより高い職位に就く機会を提供しています。Gap Inc. ではバイスプレジデント以上の役員の約18%が店舗で商品を扱いお客様に対応する業務からキャリアをスタートさせています。

 

福利厚生とワーク・ライフ・インテグレーション(仕事と家庭の統合)

従業員が社会人生活と私生活を最大限に充実させるサポートとして、Gap Inc. は金銭的インセンティブ、ワーク・ライフ・インテグレーション、報酬を提供しています。私たちの新しい「ハブ+ホーム」モデルはツール、ポリシー、テクノロジー、物理的なワークスペースなど、従業員が経験するあらゆる面を考慮し、成果、創造性、協働、敏捷性を実現する従業員文化をサポートするものです。

また、従業員とその家族のさまざまなニーズに対応するため、さまざまなプログラムや福利厚生を用意しています。

全米に導入しているファミリーサポート:米国で働くフルタイム、パートタイムの従業員向けに育児、介護、ペットのケアに関する情報をオンラインで公開しています。米国のフルタイム従業員には、いざという時の保育支援や全米各地の託児所の優先利用制度も整備しています。

育児休暇:米国の従業員に対して12週間の有給の育児休暇(6週間の給与全額支払と6週間の給与50%支払)を提供し、新しい家族を迎える従業員をサポートします。この福利厚生は勤務開始から6か月経過した全フルタイム従業員と、育児休暇前の6か月間に週に24時間以上勤務したパートタイム従業員が取得可能です。

短時間勤務制度:対象となる従業員は育児休暇や介護休業の前後や最中に、一時的に業務時間を短縮することができます。

スケジューリングと賃金:米国の最低賃金を段階的に値上げし、待機シフトを用いたスケジューリングの廃止や10日から14日前の勤務スケジュールの通知など、スケジューリング慣行の改善に取り組んでいます。

心身の健康に関する福利厚生:フルタイム従業員を対象に医療、歯科、眼科の保険を完備しています。無料カウンセリングを提供し、また身体面、精神面、経済面、社会面のウェルネスに特化し、無料の瞑想やフィットネスクラスなどを取り入れたプログラムも用意しています。

経済的福利厚生

  • 確定拠出年金制度「GapShare」では、基本給の最大4%を上限として個人の積立額と同額を会社が積み立て、100%の即時受給権が付与されます。
  • 従業員持株制度(ESPP)を通じてフルタイムおよびパートタイム従業員はGap Inc. の株式を四半期ごとに15%の割引率で購入することができます。

ワークライフバランスとライフスタイルの福利厚生

  • 昇進と勤続年数に従って日数が加算される有給休暇(PTO)を用意して従業員を手厚くサポートしています。
  • 従業員割引販売プログラムにより、米国でフルタイムおよびパートタイムで働く従業員はGap、Banana Republic、Old Navy、Athletaの定価商品を50%割引価格で購入できます。
  • 授業料還付、学生ローンの借り換え、税引前通勤手当などの福利厚生も用意しています。
  • 子供がいたりこれから親になる従業員のために家族形成プログラム、さらに育児や家庭教師などのバックアップも用意して手厚くサポートしています。

 

労働者の安全

安全性はGap Inc. の価値観の根底にあり、クラス最高のカスタマーエクスペリエンスを提供しながら、従業員と訪問者の危険を軽減することに取り組んでいます。認知、トレーニング、行動を通したリスクの排除、健全なエンジニアリング管理の実施、安全と健康の唱導によって、世界中の事業所における事故の頻度と深刻さを減らすことができます。Gap Inc. は労働安全衛生(OSH)に尽力し、怪我の防止と迅速な対処に努め、国や州レベルのOSHA基準を遵守しています。

  • 危険の特定、予防、認識:Gap Inc. は、店舗や倉庫の設計やレイアウトを含め、安全性に対して厳格な取り組みを行っています。ベンダーや請負業者のサービスやプロジェクトに関連するリスクや法的責任を制限するために、OSH基準は必要に応じて契約に導入されています。すべてのリスクが実現可能な形で排除できるわけではありません。そのため、健全なエンジニアリング管理、従業員教育による意識の向上、個人用保護具の活用を利用し、職場におけるリスクを低減しています。Gap Inc. の従業員は、安全な作業方法に関するトレーニングを受け、業界とOHSの基準に沿ったOJTプログラムを通じて手続き上の知識を学びます。
  • 評価と監査:Gap Inc. 社内のセーフティーチームとクレームチームがリスクを分析し、オペレーションリーダーと協力して、新たなインシデント傾向に沿った事業慣行を理解し、調整しています。独立したインターナルオーディット(内部監査)部門が、全ネットワークにおける世界のサプライチェーン流通センターと店舗の位置を調査し、手続き上のコンプライアンスを測定しています。監査では、会社の方針と業界標準に沿いながら、ビジネスパートナーのニーズを理解するために質問し、耳を傾け、フィードバックを求めることで、プロセスを改善する方法を学びます。また、 独立した第三者機関を利用した業務監査も実施しています。カスタマーフルフィルメントセンター、コーポレートオフィス、データセンターの調査は、私たちが改善策を把握し、業界標準やベストプラクティスにさらに合わせるために実施されます。
  • インシデント対応:リーダーおよび従業員は、調査および報告プロセスに従う責任があります。オンラインで一元管理されたOSH報告・管理 システムからインシデントと怪我の情報を分析してリスクを評価し、予防策を立案します。
  • 責任と監督:Gap Inc. の従業員は皆、従業員のウェルビーイングに対する責任を持ち、異なる考え方が前向きな変化を促すことを理解しながら安全な職場環境の維持に努めています。リーダーと社員の双方が、安全パフォーマンス、グローバルサプライチェーンの評価、そして店舗のOSHプログラムに対して責任があり、すべてのグローバルチームのメンバーが効果的、効率的かつ安全に業務プロセスを行うことを確実にしています。