Gap Inc.

2020年11月24日

Gap Inc. 3四半期の業績を発表

 

純売上高は前年比横ばい、既存店売上高5%増、オンラインの売上高61%増など第2四半期からの有意義な改善を反映

オンラインチャネルを通じて340万人の新規顧客を獲得、オンラインの新規顧客獲得率の前年比成長率は145%

当四半期末の現金および現金同等物と短期投資は昨年同期末の11億ドルから26億ドルに

 

サンフランシスコ – 20201124自らの存在意義を明確に打ち出すライフスタイルブランド(Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaなど)を傘下に持つGap Inc. (NYSE:GPS)が2020年10月31日を終了日とする2020年度第3四半期の決算を発表しました。Gap Inc. は米国最大手のスペシャルティリテーラーであり、米国2位規模の衣料品eコマースビジネスを運営しています。

第3四半期の業績は、オンライン売上高61%増が牽引し5%増となった既存店売上高に支えられ、前年比横ばいとなりました。純売上高には不採算店舗閉店を進める戦略の影響が及びました。売上総利益率は昨年比で160ベーシスポイント上がり、40.6%でした。

当四半期の希薄化一株当たり純利益は25セントで、ここには全ブランドでのマーケティング投資の大幅増など営業費用の増加に一部相殺されたものの、前年比増となった売上総利益が反映されています。

「パワープラン2023に着手したこと、特に売上高の40%を占めたオンラインビジネスの強さ、そして業界トップレベルのオムニプラットフォームを通じ、カスタマーのショッピング嗜好に応えるというコミットメントが第3四半期の業績に表れています」とGap Inc. のCEO、Sonia Syngalは述べました。「特にこの混乱渦の市場でカスタマーが信頼できるブランドに簡単、安全なショッピングの選択肢を求めているなか、我々 は売上成長と収益性回復に重点を置き、エンゲージメントを促す需要創出に投資をしています。」

 

2020年度第3四半期の業績

売上高は前年比横ばいで、オンライン売上高61%増がストア売上高の20%減で相殺されました。特筆すべきは当四半期売上高40%をオンラインが占めたことです。2020年10月に開催したインベスターミーティングで発表したように、2023年度末までにオンラインの売上構成比50%を目指しています。

既存店売上高は5%増、Gap Inc. が誇るeコマースビジネスの強みが牽引し、当四半期中に340万人以上の新規顧客を獲得しました。既存店売上はオンライン売上および営業できた既存店のうち前年度、今年度とも営業した日の売上合計を反映しています。

2020年度第3四半期、ブランド別純売上高を2019年度同期と比較した結果は次のとおりです:

  • Old Navyグローバル:純売上高15%増、既存店売上高17%増。Old Navyでは魅力的かつ親和性あるマーケティングへの投資により、カスタマーの商品に対する高評価がさらに向上し、オンラインビジネスに著しい加速が見られました。当四半期中、アクティブ商品の成長率は55%を超えました。特筆すべきはアメリカ国内のOld Navyキッズ&ベビービジネスがマーケットシェアを大幅に拡大し、このセグメントのブランド最上位になったことです。[1]

また、同ブランド全店舗の約75%を占めるモール以外の店舗やストリップモール店舗(道路に面した小規模なショッピングセンター)も優位性を保ち、ストア売上のみならず、カーブサイドピックアップやバイ・オンライン・ピックアップ・インストア(オンライン購入、店舗で受け取り)を通じカスタマーのオムニショッピングを支えています。

  • Gapグローバル:純売上高は14%減、既存店売上高は5%減。店舗数削減とトラフィック減少が、堅調なオンラインパフォーマンスに一部相殺された形となりました。マーケティングに親和性を持たせ、実行内容やカスタマーエンゲージメントを改善することでオンライン需要の最大化に注力を続けています。特にフォールのマーケティング「Stand United」と「Be the Future」はカスタマーの好評を得ることができました。
  • Banana Republicグローバル純売上高は34%減、第2四半期よりやや改善しました。既存店売上高は30%減。以前言及したように、Banana Republicは外出自粛ムード下でこれまでのワークウェアアソートメントからカジュアルファッションへと移行することで、カスタマーの嗜好に寄り添い、在庫構成の改善に注力を続けています。
  • Athleta純売上高は35%増。当四半期の既存店売上高は同ブランドの過去最高に達し37%増、オンラインの構成比は50%以上を保ちました。Athletaは引き続き、高い親和性を持つバリュー志向のアクティブ・ライフスタイル市場への参画、デジタルマーケティング投資増が高い投資対効果を生んだこと、健全な定価販売ビジネス促進につながる焦点を絞り込んだ商品戦略の恩恵を受けています。Athletaブランドが堅調なパフォーマンスを維持する中、マスクが新規顧客の獲得を続け、その他各種商品へとつなげるチャンスが生まれています。

 

売上総利益率は40.6%で、昨年比で160ベーシスポイント改善しました。この改善は、先月のパワープラン2023の発表で概要説明された、GapとBanana Republicの一部不採算店舗の閉店を進めながら、収益性の高いOld Navy、Athletaストアを出店し、賃借料および施設費の大幅削減を実現するという戦略的重点とも一致します。また、プロモーションが低減されたことも当四半期の商品利益率増加に貢献しました。賃借料および施設費削減と商品利益率向上から得た利益の一部は、オンライン売上高成長に伴う配送費用増加により相殺されました。

営業費用は売上高36.2%と昨年比270ベーシスポイント増で、ここには全ブランドでのマーケティング投資増の175ベーシスポイント以上、そして店舗における安全衛生対策支援に係る費用の約140ベーシスポイントが反映されています。営業費用はほかにも、売上総利益率に反映された賃借料および施設費の削減から得た利益によりほぼ相殺された閉店関連費用で約120ベーシスポイントの影響を受けました。これらの費用増のうち約200ベーシスポイントは、昨年同期に主に当時のOld Navyの分社化計画に伴い発生した一時費用と相殺されました。

営業利益は1億7,500万ドルで、 純売上高に対する比率は4.4%でした。

実効税率は21.5%で、主にコロナウイルス経済対策法である「Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security (CARES) Act」が制定されたことに関連する利益の見積りの変化と、税引前利益の地域ミックスの影響が反映されています。通年の実効税率は23.7%でした。

希薄化1株当たり利益は25セントでした。

 

貸借対照表

2020年度第3四半期末の現金、現金同等物、短期投資は2019年度第3四半期の11億ドルから26億ドルに増え、当社の長期的成長戦略を支えるための十分な流動資産が確保されています。

当四半期末の棚卸資産は昨年同期比で1%増でした。2021年の市場投入に向け梱包済みの状態で保管してある在庫を除くと、当四半期末の棚卸資産は約7%減で、当社の運転資本管理への注力が成果に表れました。

当四半期末時点で43か国に3,785店舗を展開しています。その内3,178店舗が直営店です。前年同期直営店舗数は3,396店舗でした。店舗数を削減し健全な店舗網を目指すという長期戦略的優先事項を支えるため継続する店舗網合理化取り組みの一環として、2020年は新規開店数と差し引きしグローバルで約225店舗のGap、Banana Republicストアの閉店を見込んでいることに言及しています。

 

キャッシュフロー

営業活動による純現金収支から固定資産購入を差し引いた通年のフリーキャッシュフローは、前年の500万ドルに対し、1億1,100万ドルでした。これには今年度前半のパンデミックによる店舗休業後に第2、第3四半期の営業活動によるキャッシュフローが堅調だったこと、設備投資が前年を下回ったことが反映されています。

非GAAP財務指標であるフリーキャッシュフローの調整については本資料後半の財務諸表を参照ください。

当四半期の堅調なキャッシュフローには、特にカスタマー需要に応じた在庫調整への注力に加え、慎重な設備投資管理を行ったことで実現した売上総利益率の改善および重点的な運転資本管理の結果が表れています。

年初来の設備投資費は、前年の5億2,300万ドルに対し、2億8,800万ドルでした。2020年度の設備投資額は約3億7,500万ドルと、オンラインの成長、特にデジタル、テクノロジー、キャパシティに投資する中で前回見通しとして提示した約3億ドルから増加する見込みです。

 

2020年の財務的見通し

市場では非常に予測が立てにくい状況が続いていることを受け、通期収益の予想は公表しません。周知のとおり現在新型コロナウイルス感染者が増加しており、店舗へのトラフィックに影響しかねないため引き続きの懸念材料です。しかしながら、オンライン売上構成比が当四半期は当社全体売上高の40%超に達し急成長していること、マーケティングへの大規模な投資に支えられたマーケットシェア獲得のチャンスがあることから、第4四半期に対して明るい見通しを持っています。

第3四半期中のロイヤルティプログラムローンチなどデジタル機能への継続的な投資の背景には、ホリデーショッピングシーズンに向けしっかりと態勢を整えた状態にあるという当社の確信があります。

第4四半期に対する全体的な見通しには以下を含みます:

  • 純売上高は前年と同等か微増
  • 売上総利益率は閉店便益の大部分が配送費用増加に相殺され、前年と同等
  • 営業費用総売上高に対する比率は33%から34%の間で、マーケットシェア獲得のチャンスを背景にブランドマーケティングへの投資を継続していること、店舗においてカスタマーと従業員のため安全衛生対策に引き続き費用がかかっていることがその要因

「当年度前半の新型コロナ感染症の流行に伴う店舗休業の後、パワープラン2023の主要な要素が第3四半期の業績を伸ばしており、それが売上高や売上総利益率の改善傾向に結びついていることを非常に嬉しく思います」とGap Inc.  CFO、Katrina O’Connellは述べました。「重要な点として、堅調なキャッシュフローが、当社ブランドへのマーケティング、そして急成長するオンラインビジネスを推進するデジタル機能に投資できる十分な流動資産が継続的にあるということです。」

 

ウェブキャスト及びカンファレンスコールについて

本日、太平洋時間午後2時頃から3時頃まで、Gap Inc. インベスターリレーションズのヘッドを務めるSteve Austenfeldが、当社2020年度第3四半期の業績について概要説明を行います。この内容はカンファレンスコール及びウェブキャストで実況中継されます。概要説明には Austenfeld氏の他、CEO,

Sonia SyngalとCFO, Katrina O’Connellも同席します。

カンファレンスコールへアクセスするには1-855-5000-GPSまたは1-855-500-0477(参加者用パスコード:9501186)に電話してください。海外からアクセスする場合は1-323-794-2078に電話してください。ウェブキャストはwww.gapinc.comよりアクセスできます。

 

将来の見通しに関する記述

本プレスリリース及び関連するカンファレンスコールやウェブキャストには、1995年米国私的証券訴訟改革法の「免責」条項に定義される将来の見通しに関する記述が含まれています。純粋に過去の事実に基づく記述以外はすべて将来の見通しに関する記述です。「予想する」、「見込む」、「考える」、「推定する」、「意図する」、「予定である」、「見積もる」などの用語やこれらに類似した表現も将来の見通しに関する記述とされます。将来の見通しに関する記述には、2023年度末までにオンラインの売上高構成比を50%に到達させる力、Old NavyとAtheltaで高収益な店舗を開店し、GapとBanana Republicでの不採算とされた店舗を閉店することで賃借料および施設費を大幅に削減する力、GapとBanana Republicで店舗数を削減し健全な店舗網を実現するという目標を達成する力、2020年度の設備投資額の予測、2020年度第2四半期にマーケットシェアを獲得できるという予想、2020年度第4四半期の売上高、売上総利益率、営業費用に関する仮定を含みます。

これらの将来の見通しに関する記述にはリスクや不確定要素が含まれるため、将来の見通しに関する記述に記載されている内容から当社の実績がかけ離れる原因となる重要な要素も存在します。これらの要素には以下のリスクが含まれますが、これらに限定されません。いずれのリスクも当社の財政状態、経営成績、信用に悪影響を与える可能性があります:決算の過程または当社が財務情報に調整を加える必要が生じ得る後発事象の結果として生じる追加情報発生のリスク、世界的な経済環境全体および新型コロナ感染症の世界的流行に関連するリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が衣料品の流行や消費者嗜好の変化の評価に失敗するリスク、米国および国際市場における当社事業の激しい競合性、世界経済の状況や個人消費行動における変化が当社の経営成績に悪影響を与えるリスク、さまざまなリスクや不確実性にさらされる戦略的取引への参加またはその模索に関連するリスク、当社のブランドイメージの維持・向上・保護に失敗し当社の経営成績に悪影響が生じうるリスク、主要幹部の後任人事や人材の保持、有能な人材の継続的誘致に失敗し当社の経営成績に悪影響が生じうるリスク、カスタマー、オンライン、オムニチャネルショッピングに関する施策への当社の投資が期待通りの結果をもたらさないリスク、当社が効果的な在庫管理に失敗した場合に当社の売上総利益率に悪影響が生じるリスク、グローバル調達と製造に関連した当社事業(費用および供給網を含む)に対するリスク、当社が費用の増加・法律違反・法律上および財務上の重大なリスク・当社のセキュリティ対策への信頼喪失をもたらす恐れのあるデータの漏洩およびその他のセキュリティ違反にさらされ当社の経営成績や評判に悪影響が生じうるリスク、当社のITシステムの障害、更新、変更により事業活動に支障をきたすリスク、経験の少ない地域での事業活動能力を含め当社の国際的な事業拡大への取り組みに対するリスク、当社または当社のフランチャイズ加盟社が新店舗の開店地の特定・交渉・確保や、既存店リース契約の効果的な更新・改定・解約に失敗するリスク、ベンダーが当社の定めるベンダー行動規範を順守できない場合など、海外からの商品輸入に関連した当社の評判や事業活動に対するリスク、当社のフランチャイズ加盟社によるフランチャイズ店運営が当社の直接の管理下になく、当社のブランド価値を傷つけうるリスク、貿易問題が費用の増大や当社への衣料品供給量の縮小を引き起こし当社の事業、財務状況、経営成績に悪影響を与えるリスク、外国為替レートの変動が当社の財務実績に悪影響を与えうるリスク、既存店売上高や利益率に変動が生じるリスク、当社の信用力の変化や市場環境の悪化により当社の金融資本市場へのアクセスが制限され、財務状況や事業施策に悪影響が生じるリスク、規制または行政状況の変化が当社の財務状態および経営成績に悪影響を与えうるリスク、自然災害・公衆衛生の危機(現在の新型コロナ感染症をめぐる状況やそれに類するものを含む)・政治危機・世界的な気候の悪化・その他の大惨事が起き、当社もしくはフランチャイズ加盟社、ベンダーの経営成績および財務実績に悪影響が生じうるリスク、当社のプライベートレーベルや提携クレジットカードに関連する当社のクレジットカードの取り決めにより収益やキャッシュフローが減少し、当社の経営成績やキャッシュフローに悪影響が生じうるリスク、新会計基準の適用によって将来の業績に影響が生じるリスク、当社が自社株式買戻しプログラムに従って購入を見込んでいる株式の一部または全部の買い戻しを行わないリスク、当社が種々の法的手続き・訴訟・紛争・賠償請求に対する弁護に失敗するリスク。

見通しと異なる業績をもたらす可能性のある要素に関する追加情報は、2020年6月9日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-Qに掲載の当社の四半期業績報告書およびそれに続いて米国証券取引委員会に提出する報告書に記載されています。

これらの将来の見通しに関する記述は2020年11月24日付けの情報に基づいています。経験や将来の変化によって、明記または示唆された業績見通しが実現しないと明らかになった場合でも、当社は将来の見通しに関する記述を公式に改訂または修正する義務を負いません。

 

Gap Inc. について

Gap Inc.は、Old Navy、Gap、Banana Republic、Athleta、Intermix、Janie and Jack、Hill Cityの各ブランドを通じてメンズ、ウィメンズ、キッズそしてベイビー向けのウェアとアクセサリー、パーソナル・ケア製品を展開する世界的専門小売企業です。2019年度の売上は164億ドルであり、直営店舗とフランチャイズ店舗およびオンライン販売を通じて、世界各国で商品を提供しています。さらに詳しい情報はwww.gapinc.comにアクセスしてください。

 

[1] 出典:The NPD Group / Consumer Tracking Service / U.S. Apparel, Dollar Share, Wearer Segment: Boys, Girls, Male Infant Toddler, Female Infant Toddler, 3 Months Ending October 2020

 

財務諸表はこちらから

カテゴリー

関連記事