サーキュラーデザイン:
商品の寿命
真に持続可能なファッションを創造するためには、衣料品の原材料から商品としての寿命の終わり、そしてまた原材料に戻るまでのライフサイクル全体での取り組みが必要だと私たちは考えます。
寿命を迎えた商品の環境負荷は大きく、織物製品のほとんどが最終的には埋め立て処分、焼却処分されています。循環の輪を成立させ、再生資源を利用し廃棄物を減らすシステムを作り上げなければなりません。そこで、私たちは商品の寿命問題に取り組み、廃棄物を削減してリサイクル、アップサイクル、リユースを増やすサーキュラーデザインシステムを構築するための各種プログラムを立ち上げています。
エレン・マッカーサー財団主導の取り組み「メイク・ファッション・サーキュラー」のコアパートナーをはじめとする循環型経済のリーダーたちとの協業を進めています。「メイク・ファッション・サーキュラー」では、安全かつ再利用可能な原材料・資源利用、サステナブル繊維モデル、中古衣料のリサイクルにフォーカスするという3年間のコミットメントを立てました。私たちの取り組みを通じて、2019年前半にはニューヨーク市の一部のBanana Republic、Gap、Athletaの店舗にてカスタマーに中古衣料をリサイクルに出してもらうことを奨励する衣料品回収を開始しました。この狙いは中古衣料を新しい衣料品に生まれ変わらせるためのサステナブル繊維モデルのサイクルに、安全かつ再利用可能な原材料を取り入れることです。上記のパートナーシップに加え、グローバル・ファッション・アジェンダ(GFA)やファッション・ポジティブとの循環性の実現機会の探求にも参加しています。
当社のGFAとの2020年サーキュラー・ファッション・コミットメントにおいては2020年までに以下の3つのコミットメントを実現することを誓いました。
- 各ブランドの商品に関わるチームに対して部署の垣根を超えたサーキュラーデザインのテクニックやベストプラクティスに関する研修を行う
- 業界主導の基礎調査的な衣料品回収の試験的取り組みを通じて世界中で回収される中古衣料の量を増やすことに貢献する
- 複数の商品カテゴリーにわたり、ポストコンシューマー材のリサイクルにおいて最も期待できる技術を見極め、当社のサプライチェーンの中での活用の拡大に着手する