女性と水
地域社会における水資源のレジリエンスに対する私たちのアプローチは、米国国際開発庁(USAID)と結んだ6年計画の官民パートナーシップによって現在進められています。この「女性と水のアライアンス」では、100万人の女性を含む200万人の人の水と衛生環境へのアクセスを2023年までに改善することを目指しています。
インドのコットン栽培と繊維生産の中心地であるマディヤ・プラデーシュ州とマハーラーシュトラ州のゴーダヴァリ川、ナルマダー川、ガンジス・ブラマプトラ川の流域を中心に私たちは活動しています。女性と水ベースライン評価によると、水ストレスに直面しているこれらの地域では、各家庭が1日平均1.5時間を水汲みに費やしており、水や衛生環境へのアクセスが乏しいことによって月の潜在収入の約9%を失っていることが分かりました。
私たちの実行パートナーである、CARE、WaterAid、Water.org、Institute for Sustainable Communities (ISC) と共に、これらの地域が清潔な水や衛生環境にアクセスできるようサポートし、女性が地域の水資源を持続的に管理できるスキルを身に着けるための支援を行っています。P.A.C.E. のライフスキルと自己効力感プログラムは、WASHカリキュラムとともに、女性が地域社会の水インフラを率先して改善できるようリーダーシップスキルを支援することを目的としています。パートナーは、女性やその他の地域住民が自治体の運営や村の水安全保障計画づくりに参加できるよう活性化し、女性が家庭での水利用や衛生環境の改善のためにローンを組めるよう資金調達を促進し、コットン農家がより持続可能な手法と水のスチュワートシップを身につけられるようトレーニングします。評価パートナーである国際女性研究センター(ICRW)とInstitute for Sustainable Development Impact(I4DI)がプログラム評価を通じて支援を行っています。
集団行動
清潔な水と上下水設備への長期的なアクセスという広範かつ複雑な課題には、複数のタイプのパートナーシップが不可欠です。革新的な融資は規模に応じたインパクトを増幅させる効果的な方法の一つです。Gap Inc.は、世界的企業やアメリカ合衆国国際開発金融公社(DFC)と提携し、WaterEquityの世界アクセス基金Ⅳに投資しています。この基金は、低所得者や社会から疎外された顧客が家庭用水や下水設備の問題解決のために借り入れるローンのような水と上下水設備を拡大する融資活動を新興市場の金融機関や企業が行うことを支援します。
この支援は、非営利団体、世界、国、地方の機関、個人経営企業、地域の利害関係者などが主導する集団行動パートナーシップを通じて行われます。このパートナーシップでGap Inc.は、2030年までに500万の人々に気候レジリエンスWASHサービスへの持続的で公平なアクセスの支援を目指します。