* 以下は、米国本社Gap Inc.のプレスリリースの日本語訳です。英語の原文はこちら
サンフランシスコ – 2023年8月24日 – 10億ドル規模のライフスタイルブランドポートフォリオ、Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaを傘下に持つ米国最大手のスペシャルティリテーラーであるGap Inc. （NYSE: GPS）が、2023年7月29日を終了日とする2023年度第2四半期の業績を発表しました。
Gap Inc. のプレジデント兼CEOのRichard Dicksonは次のように語りました。「私は長い間、顧客として、ブランド構築者として、そして最近では取締役員の一人として、Gap Inc. を長年高く評価してきました。それにも増して私が惹かれるのは、この会社の歴史あるブランドです。可能性を最大限に引き出すために、この素晴らしいチームを率いる機会を得て、とても嬉しく思っています。成長を促進する取り組みに集中できるように各チームが働き方を合理化し、成長への前向きな兆しが既に表れています。この好循環が当社の標準になることを期待しています。つまり、私たちはこれまでとは異なるやり方をする必要があります。それには消費者にとってのブランドの意味を再定義し、創造性にフォーカスを置き、親和性をゴールではなく追求するものとして構築し、胸の高まる新たな未来を形作るため、私たちの素晴らしいレガシーの活用に明確に焦点を当てることが肝心です」
Gap Inc. のエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者（CFO）のKatrina O’Connellは次のように語りました。「私たちは第2四半期に市場シェアの小幅な拡大、在庫状況の大幅な改善、そして運営モデルと組織体制の変革の取り組みにより、有意義な営業利益率の拡大と力強いフリーキャッシュフローを実現できたことを嬉しく思います。直近の短期的成長に勇気づけられると同時に、経済環境と消費者環境が混在していることを念頭に置き、引き続き慎重に事業計画を立てていきます」
2023年度第2四半期 - 財務結果
- 純売上高35億5,000万ドル、前年比8%減（推定1ポイントの為替による逆風とGapチャイナ売却による2%減を含む）。
- 既存店売上高は6%減。
- 店舗売上高は前年比7%減。当四半期末時点の店舗数は40か国以上で営業する3,456店舗、その内直営店は2,592店舗。
- オンライン売上高は前年比11%減で、純売上高総額の33%を占めました。
- 売上総利益率は37.6%となり、前年度の決算書ベースの売上総利益率から310ベーシスポイント増、在庫減損費用5,800万ドルを除いた調整後売上総利益率からは160ベーシスポイント増となりました。
- 商品粗利は決算書ベースで前年比410ベーシスポイント増となりました。前年同期の調整値に比べ、商品粗利はインフレによるコストの逆風により一部相殺されたものの、空輸費用の減少および販売促進活動の改善により、260ベーシスポイント増加しました。
- 賃料、共益費、減価償却費（ROD）は主に当四半期の既存店売上高減を要因として前年比で100ベーシスポイントのレバレッジが引き下げられました。
- 決算書ベースの営業利益は1億600万ドル、決算書ベースの営業利益率は3.0%でした。
- 組織再編成費用1,300万ドルを除いた調整ベースの営業利益は1億1,900万ドル、調整ベースの営業利益率は3.4%でした。
- 実効税率はマイナス8.3%。当四半期には調達活動に関連する移転価格決済の結果、会社は税務上の利益を計上しました。
- 決算書ベースの純利益は1億1,700万ドル、決算書ベースの希薄化後1株当たり利益は32セントとなりました。
- 組織再編成費用を除く調整ベースの純利益は1億2,700万ドル、調整ベースの希薄化後1株当たり利益は34セントとなりました。
2023年度第2四半期 - 貸借対照表およびキャッシュフローの要点
- 当四半期末の現金および現金同等物残高は、前年同期比91%増の14億ドルとなりました。
- 年初来の営業活動に伴う純現金額は5億2,800万ドル。営業活動に伴う純現金収入から有形固定資産の取得による支出を差し引いたフリーキャッシュフローは、3億2,900万ドル。
- 期末在庫は22億3,000万ドルで、前年同期比29%減。
- 設備投資は2023年度累計で1億9,900万ドルでした。
- 第2四半期の配当金の支払額は1株当たり15セント、総額5,600万ドル。当社の取締役会は2023年度第3四半期の配当金を1株当たり15セントとすることを承認しました。
非GAAP財務指標である調整ベースの売上総利益、営業利益、営業利益率、純利益、実効税率、希薄化後1株当たり利益およびフリーキャッシュフローに関する追加情報はこれら指標に最も直接的に対応する当該期間のGAAP指標との比較と共に本プレスリリースの最後にある表に掲載されています。
2023年度第2四半期 – グローバルブランドの結果
Old Navy：
- 純売上高は19億6,000万ドル、前年比6%減。好調なウィメンズのトップスとウーブンボトムスおよびメンズとキッズのトレンド改善もありましたが、アクティブカテゴリーの軟調と、引き続き低迷する低所得層の需要によって相殺されました。
- 既存店売上高は6%減。
Gap：
- 純売上高は7億5,500万ドル、前年比14%減。 Gapチャイナの売却、Yeezy Gapの終了、為替の逆風によるマイナス影響を除くと、純売上高は前年比4%減となりました。売上高は、北米における戦略的な店舗閉鎖により相殺されたものの、引き続き好調なウィメンズカテゴリーが牽引しました。
- 既存店売上高は1%減。
Banana Republic：
- 純売上高は4億8,000万ドル、前年比11%減。Banana Republicは当四半期、市場シェアを維持したものの、消費者の嗜好の変化により昨年は大幅な成長を遂げたため、売上成長率への影響は短期的なものに留まっています。
- 既存店売上高は8%減。
Athleta：
- 純売上高は3億4,100万ドル、前年比1%減。カスタマーの商品に対する反応が課題あったことにより、売上は引き続き影響を受けましたが、AthletaのパフォーマンスDNAにより合致するよう、商品のプレゼンテーションとクリエイティブを改善するための短期的な措置を講じました。
- 既存店売上高は7%減。
2023年度の見通し
Gap Inc. のエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者（CFO）、Katrina O’Connellは次のように語りました。「長期的な視野に立ち、当社の重要かつアイコニックなブランドの価値を引き出すことに重点を置き、運営構造の改善に向けた変革を実施することで、Gap Inc. は持続可能で収益性の高い成長と株主の皆様への価値提供への軌道に戻ることができると確信しています」
当社の見通しは今後も継続する不透明な消費者とマクロ環境を考慮したものです。
第3四半期の純売上高は前年同期の40億4,000万ドルに対し、2桁台前半の減少になると見込んでいます。なお、Gapチャイナのバオズン社（Baozun Inc. 、宝尊電商）への売却は2023年1月31日に完了しました。2022年度第3四半期の純売上高にはGapチャイナの売上高約7,000万ドルが含まれています。
2023年度の純売上高は前年の純売上高156億ドルに対し、1桁台半ばの減少になると見込んでいます。なお、2022年度の純売上高には、Gapチャイナの売上高約3億ドルが含まれています。2023年度には53週目が含まれるため、売上高に1億5,000万ドルのプラスの影響があると見込んでいます。
当社は2023年度も引き続き売上総利益率の拡大を見込んでいます。上記の売上高の見込み水準で、調整ベースの営業費用を第3四半期では約13億ドル、通年では約51億5,000万ドルで計画しています。
当社は2023年度の設備投資を引き続き5億から5億2,500万ドルの範囲で見込んでいます。
ウェブキャストおよびカンファレンスコールについて
本日、太平洋時間午後2時頃から、Gap Inc. のインベスターリレーションズのディレクターを務めるEmily Gackaが、カンファレンスコールにて当社の2023年度第2四半期の業績について概要説明を行います。概要説明には取締役会会長のBob MartinとCEOのRichard Dickson、CFOのKatrina O’Connellも同席します。
このカンファレンスのウェブキャストはinvestors.gapinc.comからオンラインで視聴可能です。このウェブキャストのリプレイも同ページで視聴可能となります。
非GAAP財務指標の公表
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには米国で一般に公正妥当と認められる企業会計の基準とされるGAAPに従わずに算出された、「非GAAP財務指標」が含まれています。以下に説明する非GAAP財務指標の目的は、投資家に対し当社の財務業績に関する有益な情報を追加提供し、過去の業績と今後の見通しの総合的理解を強化すると同時に、経営陣が財務面、経営面での意思決定に使用する重要な指標に対する透明性を向上することです。当社では投資家が経営陣の視点から財務業績を見られるよう、また当社の本質的な財務業績を複数期にわたり同業界の他企業との比較において計算するための追加のツールとして活用できると考えているため非GAAP財務指標を提供しています。本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールに含まれる各非GAAP財務指標の使用目的に関する追加情報は本プレスリリースに付属する財務諸表に記載されています。
本プレスリリースに掲載されており、関連するカンファレンスコースに含まれる非GAAP財務指標は、調整ベースの売上総利益率、営業費用／販管費、営業利益、純利益、希薄化後1株当り利益、およびフリーキャッシュフロー、ならびに調整ベースの予測営業費用／販管費です。これらの指標では、本プレスリリースに付属する財務諸表で発表される一部の項目に対する影響を除外しています。米国証券取引委員会（SEC）によるRegulation S-Kの項目10(e)(1)(i)(B)に規定されている例外に依拠し、調整ベースの予測営業費用／販管費との比較は提示されていません。そうした比較を行う上で必要となる予測や定量的指標の入手は本質的に困難であるため、比較可能なGAAP財務指標の合理的な確保は難しく、あるいは信頼性が欠如していることが指摘されているからです。すなわち、営業費用／販管費に影響を与え得る、将来発生する可能性のある多くの費用や経費の影響を信頼性をもって予測することはできないためです。また、こうした比較は投資家を混乱させ得る、ある程度の精度の高さと確実性を示唆するものであると考えています。これらの費用及び経費の変動は重大なものとなり、当社の将来のGAAP基準の業績に対して重要かつ予測不可能な影響を与える可能性があります。
当社で使用する非GAAP財務指標はGAAPに従って算出された財務業績の数値を代替するもの、またはそれらに優先するものとして考慮されてはならず、計算方法や調整の対象とする項目や事象の違いから他社で使用される類似名称の指標とは一致しない場合があります。 当社より投資家のみなさまに対しては、非GAAP財務指標およびそれらと直接比較が可能な本プレスリリース付属の財務諸表に掲載されているGAAP財務指標の照合を確認することとし、単一の財務指標のみによって事業分析を行わないよう強くお勧めします。当社が使用する非GAAP財務指標は、GAAPが定める標準的な定義がなく、いかなる包括的な会計規則もしくは原則に基づくものではないため、投資家にとっての有用性は限定的です。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースおよび関連するカンファレンスコールには、1995年米国私的証券訴訟改革法の「免責」条項に定義される将来の見通しに関する記述が含まれています。純粋に過去の事実に基づく記述以外はすべて将来の見通しに関する記述です。「予想する」、「見込む」、「考える」、「推定する」、「意図する」、「予定である」、「見積もる」などの用語やこれらに類似した表現も将来の見通しに関する記述とされます。将来に見通しに関する記述には、以下に関する記述が含まれます：新最高経営責任者（CEO）、当社を率いる資質、当社の明るい未来の定義、当社の行動、支持する対象、親和性の高い商品の販売、当社のブランドが保つ洋服のニーズとファッションへの欲求のバランス、トレンドの火付け役としての役割、消費者をファンとして取り込むことによるファン層の拡大、顧客を増やし各ブランドの価値向上、継続的な財務基盤の強化、当社のブランド価値を解き放つことで収益性の高い成長を推進する取り組みの加速化、当社のブランドの活性化、消費者に対する当社のブランド意義の再定義、創造性へのフォーカス、親和性をゴールではなく追求するものとして構築、品質向上へ努力、当社のレガシーの活用、クリエイティブなカルチャーを再興し、優秀な人材を獲得、ブランドが独自の存在意義に対してコミットすること、デザインと顧客を中心としたブランドの再編成、文化的な会話に再び関与し、文化的な対話を刺激する商品を生み出す、店舗とオンラインで心の高まりと喜びをもたらすエクスペリエンスを提供、従業員、投資家、地域社会、そして世界にとって重要な存在になる、組織変更によって見込まれるコスト削減および各チームが消費者志向になることによる影響、今年度下期に向けた当社の位置づけ、顧客、従業員、株主のために成果を上げるべくコントロール可能な手段や好機に焦点を当てる、Old Navyの市場における位置づけ、新学期を控えたシーズンにおけるOld Navyのマーケティング、商品、価値提案、下期におけるBanana Republicでの上質素材の最大限の活用、Banana Republicのより幅広いHome商品の展開、Athletaの新プレジデント兼最高経営責任者（CEO）の就任とそれにより長期にわたってAthletaの可能性が最大限に引き出されること、買い付けを抑え、迅速に対応できる手段の活用、2023年度の見込み期末在庫、2023年度の資産担保融資枠の返済を進め減らす計画、配当金戦略による2023年度第3四半期の配当金の支払、2023年度第3四半期と通年の予測純売上高、2023年度の週数が一週多いことによる2023年度の純売上高への影響、2023年度第3四半期と通年の予測売上総利益率、 2023年度第3四半期と通年で見込まれる空輸費用、2023年度第3四半期と通年で見込まれる在庫状況と販促活動、物価や海上輸送費を含む2023年度第3四半期と通年におけるインフレによるコストの影響、2023年度第3四半期と通年で見込まれる賃料、共益費、減価償却費（ROD）、2023年度第3四半期と通年で見込まれる調整ベースの営業費用／調整ベースの販管費、2023年度に見込まれる設備投資、2023年度の見通しの実現、当社のブランドの価値を解き放つこと、当社を持続可能な収益性の高い成長へと導き、長期的な株主価値を実現するためのアクション、成長を牽引する施策に集中するための働き方の合理化。
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見通しと異なる業績をもたらす可能性のある要素に関する追加情報は、2023年3月14日に米国証券取引委員会に提出されたForm 10-Kに掲載の当社の年次業績報告書およびその後米国証券取引委員会に提出する報告書に記載されています。
これらの将来の見通しに関する記述は2023年8月24日付けの情報に基づいています。経験や将来の変化によって、明記または示唆された業績見通しが実現しないと明らかになった場合でも、当社は将来の見通しに関する記述を公式に改訂または修正する義務を負いません。
Gap Inc. について
Gap Inc. は、存在意義を原動力にするライフスタイルブランドを傘下に持つ、最大のアメリカンスペシャルティアパレル企業です。Old Navy、Gap、Banana Republic、Athletaの各ブランドを通じて男性、女性、子供向けのウェアとアクセサリー、パーソナルケア製品を展開する世界的専門小売企業です。オムニチャネル対応能力を活かしデジタル世界と実店舗に橋を架け、ショッピングエクスペリエンスの強化を推し進めています。Gap Inc. は「Inclusive, by Design（多様性を受け入れる、デザインを通じて）」を同社の存在価値として指針に掲げ、従業員、コミュニティ、地球に対して正しい行動を取りながらカスタマーに愛される商品とエクスペリエンスを生み出しています。直営店舗とフランチャイズ店舗およびオンライン販売を通じて、世界各国で商品を提供しています。2022年度の純売上高は156億ドルでした。さらに詳しい情報はwww.gapinc.comにアクセスしてください。
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